東京大学理学系研究科附属
東京大学理学系研究科附属
Quark Nuclear Science Institute, The University of Tokyo
2024年7月1日、フェムトメートルスケール(1兆分の1mm、ナノメートルの100万分の1) 、そしてさらに小さな極微の量子多体系の物性を研究する学問として原子核物理学を革新的進化させる新しい研究組織「クォーク・核物理研究機構」が東京大学理学系研究科に発足しました。
「kHz重力波で探るクォークから中性子星まで」に関する研究会 From Quarks to Neutron Stars: Insights from kHz gravitational wavesを2025年4月23, 24日に東大本郷キャンパスで共催します。
核構造研究に関する国際シンポジウムSingle-particle and collective motions from nuclear many-body correlation (PCM2025)を2024年3月4日-7日に会津大学にて共催しました。
国際研究会「Streaming Readout workshop (SRO XII)」 (2024/12/2-12/4 東京大学)を共催しました。
極限的物理探求に関する学際融合小研究会を開催しました(2024/11/30 東京大学)。
第一回QNSIセミナー(Prof. Zhigang Xiao)を2024年11月11日に本郷キャンパスで開催しました。
QNSIのキックオフ研究会を2024年8月29日(木)の午後、本郷キャンパス小柴ホールで開催し、盛況のうちに終了しました。
東京大学大学院理学系研究科附属クォーク・核物理研究機構は、以下の要領で特任助教1名を公募します(公募は締め切りました)。
2024年7月に発足した理学系研究科附属クォーク・核物理研究機構(QNSI)では、米国ブルックヘブン国立研究所の次期大型計画「電子-イオン衝突型加速器(EIC)」を用いた国際共同ePIC実験を推進します。低エネルギーから高エネルギー原子核まで、EICを用いた原子核物理に関する研究、および、ePIC実験におけるストリーミング型データ収集開発の中核を担い得る特任助教を公募します。
公募の詳細については
https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/recruit/?id=1685
をご覧ください。
2024年5月28日の読売新聞朝刊/オンライン版で、クォーク・核物理研究機構についての紹介記事が掲載されました。
低エネルギー、中間エネルギー、そして高エネルギーまで全てのエネルギー領域においてフェムト量子多体系の研究を展開します。
顕微鏡を使って星の観測はできませんし、望遠鏡を使って細胞の研究もできません。同様にフェムトメートルの世界でも研究対象によって最適な観測装置(加速器)を使う必要があります。QNSIでは、研究対象に応じて世界各地の最先端粒子加速器を駆使した実験と大型計算機施設、量子コンピュータを使った理論の連携で研究を推進します。
核子(陽子、中性子)を構成要素とした量子多体系である原子核の性質を調べます。
主な研究施設として理研仁科加速器科学研究センターRIビームファクトリーがあります。
核子の中に潜むクォークを構成要素とした量子多体系の性質を調べます。ストレンジクォークを含むハイパー核やハドロンの研究を行います。
主な研究施設としてJ-PARCハドロン実験施設や米国ジェファーソン研究所(JLab)があります。
核子は3つのクォークから構成されると言われますが、実際には核子内の「真空」はクォーク、反クォーク、そして強い相互作用を媒介するグルーオンで満ちています。
これらの研究を進めるため、米国ブルックヘブン国立研究所(BNL)に設置される電子イオン衝突型加速器(EIC)計画を牽引します。